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2010年頃に主流にしていた描き方です。
使用ソフトはPhotoshopCS3。タブレットはBamboo初代でした。
1) 新規作成〜ラフ描画



カンバスサイズは最終出力時の縦横2倍px、
そこに作業用ハミ出し領域として上下左右プラス100〜200pxほど拡張した値で新規作成します。
(例:完成時800*600px予定なら1800*1400pxで新規作成)
大きめのサイズで作って細かな部分を描けるようにし、完成時に適切なサイズに縮小した画像を出力する流れです。
ざっくり作っちゃう時は縦横を完成時の原寸にして進める場合も。

そこにラフをタブレットで直接描いていきます。
昔はラフ用だけで10レイヤーくらい作ってましたが、この頃は各人物用・背景用くらいで済ませてます。
各オブジェを描いては移動・拡大縮小・角度調整と繰り返し、いい感じになるよう配置していきます。

あまり細かい描写はしません。人物の表情なども、いきなりの清書で描く場合が多々あります。
ラフで重視しているのは大まかなイメージと配置バランス。細かな部分は清書段階で描きながら決めていきます。
2) ベース描画



ラフに合わせ、下地を描きます。
各パーツごとにレイヤーを割り当て、色を塗り置く感じで進めます。

ここではほとんどを『塗り』だけで描いています。
線画が入っているように見えますが、これは線画を描いているわけではありません。
塗った領域の輪郭部分に輪郭線ができるよう、レイヤースタイルを設定することで表現しています。
人物の表情など以外の『閉じた線』は、すべてレイヤースタイルによる輪郭線です。



ここでの線の色は H:0 S:0% B:30% 。
輪郭線を入れたい全レイヤーにこのスタイルを適用します。

線の太さやタイプを決める「エレメント」や「画質」は、解像度によって適切な値が変わってきます。
この作例はカンバスサイズをWEB掲載時の原寸(つまり低解像度)で作っているので、エレメントサイズが低めです。
3) 陰影描画



影を入れていきます。
オブジェひとまとまりごとに新しく影用レイヤーを作り、下地に合わせて塗っていきます。
色は真っ黒で、透明度だけ雰囲気に合わせて調整します。

この作例では透明度80%の『影』だけを描いていますが、
透明度20%ほどの薄くぼやけた『陰』を合わせて描く場合もあります。
4) 光描画



光を発しているものを描いていきます。
この作例では、青空に赤グラデーションレイヤーと黄グラデーションレイヤーを描画モード「スクリーン」で重ね、
太陽とレンズフレアを6枚のレイヤーで最前面側に重ねて、日の出を表現しています。


5) 調整〜仕上げ



絵に合わせ、細かな調整をほどこします。この作例では以下の通り。
・人物が明るくなるように、人物の複製レイヤーを描画モード「スクリーン」不透明度50%で重ねた。
・背景オブジェを少しだけぼかした。

ここではやってませんが、昔からよくやる調整として『全体の彩度を下げる』というものがあります。
最前面レイヤーを真っ黒に塗りつぶし、レイヤーの描画モードを「彩度」に変え、不透明度を20〜30%くらいに下げると、
色ごとの彩度の格差が小さくなった、まとまりのある落ち着いた雰囲気の絵ができます。
2005年頃の描き方のラストがそうですね。

最後にテキストを入れるなど仕上げを施し、目的の大きさに縮小した画像を出力し、完成です。